増山 裕之
Hiroyuki Masuyama
1968年、茨城県つくば市生まれ。1987年から91年まで、東京芸術大学美術学部油画科、1991年から93年まで同大学の大学院、壁画科で麻生秀穂教授と(故)渡辺好明教授に師事する。1993年から95年まで株式会社地域開発研究所に就職。
1995年から99年まで、ドイツ学術交流会(DAAD)の奨学生として、デュッセルドルフクンストアカデミーにてマグダレナイエテロバ教授に師事 する。当時、ドイツ語が全く分からず、ドイツ語で説明しなくてもいいようにと作品のコンセプトをシンプルに、見ただけで説得力のある作品作りを目指す。
時間と空間に興味を持ち始める。1997年にデュッセルドルフクンストアカデミーと東京芸術大学美術学部との交流展覧会を(故)渡辺好明教授の協力のも と、企画実現。やっとドイツ語に慣れてくる。1999年から01年まで、ケルン メデイア アカデミーに在籍。写真、映像作品をはじめる、だれも絶対にや らない作品をと考え、デュッセルドルフ市内のホーフガルテンを365日間毎日撮影してパノラマ写真作品を制作。この作品は、アートバーンプロジェクトで入 賞、現在もデュッセルドルフ市内をトラムの作品が走行中。
2001年より、ハンブルグのスフェアゼンムラーギャラリー(Gallery Sfeir-Semler)とイタリアのギャラリー、スタジオ ラ チッタ(Studio La Città)での作品発表を始める。2003年、世界一周旅行。飛行機から撮影した写真で地球一週の航空写真作品を制作。フランクフルト、バンコク、東 京、ホノルル、ロサンジェルス、ニューヨーク、フランクフルトまでの風景を一望する作品となる。また、ヘリコプターにて山岳写真作品を始める。スイスアル プス、マッキンリー山、ヒマラヤ地帯などの撮影を行う。
2007年、人間と自然と歴史に興味を持ち、ドイツロマン派の画 家、カスパーダビッドフリードリッヒの足跡をたどり撮影、写真作品に当時の風景を再 現するシリーズを始める。同時に、イギリスの画家ウイリアム ターナーの風景シリーズも始める。2009年、6年間撮影してきた、写真作 品"Flowers" が、完成。高さ2.6、メートル幅22メートルの大作となる。2010年、宇宙空間を再現しようと、巨大な球体を作り始める。
http://www.hiroyukimasuyama.com/
デュッセルドルフ在住