松下 彩 ピアニスト
Aya Matsushita
宮崎県出身。桐朋学園大学音楽学部を経て同大学研究科修了。2009年よりドイツ国立ロストック音楽・演劇大学に留学。第17回やちよ音楽コンクール第2位。第1回横浜国際音楽コンクール第1位及びグランプリ。第５回東京芸術センター記念ピアノコンクール入選。第６回“Verfemte Musik 2010”国際音楽コンクール第１位。第20回エンニオ・ポリーノ国際ピアノコンクール現代曲賞、2012年11月、第67回ジュネーブ国際音楽コンクール第3位入賞。
桐朋学園大学ピアノ専攻卒業演奏会や、安川記念ジョイントリサイタル等に出演。また東京やドイツでソロを中心に様々な活動を行っている。ソリストとして、北ドイツ管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団と共演。
これまでにピアノを米良奈甫子、中野洋子、迫昭嘉、ベルント・ツァックの各氏に、歌曲伴奏法をクリスティアン・デブロインの各氏に師事。また、練木繁夫、ミハイル・ボスクレセンスキー、ヴィレム・ブロンズ、アンジェイ・ヤシンスキ、ドミトリー・アレクセーエフ、エヴァ・クーピエック、ロバート・レヴィン、ドミトリー・バシキーロフ、リリヤ・ジルベルシュタイン、ベルント・ゲツケ各氏の公開レッスンやマスタークラスを受講。
2011年ドイツ国立ロストック音楽・演劇大学ディプロム課程を最優秀の成績で卒業。現在、同大学マスター課程に在籍中。
なぜドイツに留学したか...
昔から漠然とヨーロッパへの憧れがありました。桐朋学園時代についていた中野洋子先生のお宅に1年に1回ほど何人かのドイツ人の先生が1年に1回ほど教えに来られていました。今私がお世話になっているツァック先生もその中の一人で、この時受けたレッスンがとても素晴らしく、この先生の下で勉強したいと思い留学を決めました。
今住んでいるロストックはどんな町か...
パステルカラーの建物が多くとてもかわいらしい町です。また港町でもあるので美味しいお魚も食べられます。音大の裏にも港があって、夏には世界各国からたくさんの船がやってくるお祭りがあります。町がとてもコンパクトで便利で住みやすいです。いくつかドイツの町を見ましたが、住みなれていることもありロストックは一番好きな町です！是非たくさんの人に遊びにきてもらいたいです。
ドイツに来て感じたこと...
ドイツは時間が日本よりもゆっくり流れている気がします。もちろん1カ月や1年を振り返るとドイツでも日本でもあっという間なのですが、普段町を散歩したりしている時など日本にいる時には感じなかったゆったりした時間の流れを感じます。
あとはやはりクラシック音楽が根付いていることです。ロストック音大ではほば毎日学校でどこかのクラスの演奏会があるのですが、いつもお客さんが入ります。また日本人の色んなことに対しての細やかさや丁寧さはとっても素晴らしい長所なんだと実感しました！
好きな作曲家...
好きな作曲家はたくさんいますが、バッハやラヴェル、そしてポーランドの作曲家シマノフスキに興味を持っています。
好きなピアニスト...
好きなピアニストもたくさんいるのですが、今は特にグレゴリー・ソコロフやネルソン・フレイレが好きです。
音楽の素晴らしいと思うところ...
音楽は芸術の中でも一番直接的に人の心に語りかけられるものだと思います。人に元気をあげたり、癒しをえられる最良の心の薬だと思います。
演奏する立場としては、音楽を同じ時間と同じ空間で聞いている人と共有できることがとっても素晴らしいことだと思います。
これから目指す音楽...
聴いて下さる人に元気になってもらったり、前向きなエネルギーをあげることのできる音楽がしたいです。どうやったらそんな風な演奏ができるかまだ答えは見つかっていませんが、そういう風になりたいという気持ちを強くもって曲と向き合い練習に励んで、一つ一つの演奏会を大切にしていきたいです。いつかこの思いが聴いて下さった方に届いたら本当に幸せだなと思います。
Druckversion