中西 雅之 トロンボーン奏者
Masayuki Nakanishi
1969年兵庫県西宮市生まれ。少年野球をきっかけに現在まで続く野球人生が始まる。人生最初の打席では胸部に死球を受ける。以来、投手の球に対して異常な敵愾心を抱く。
8歳の時に父親の勧めでピアノを始めるも3年で中断。10歳の時、牛若丸こと吉田義男(元・阪神タイガース監督)より守備の極意を伝授される。
中学校入学と同時に吹奏楽部に入部トロンボーンを始める。本人は打楽器を希望したがにべもなく却下。以来、現在に至るまで30年以上続くトロンボーン生活が始まる。市内の中学校連合体育大会で夢の甲子園球場の土を踏む。
高校へ進学後も吹奏楽を続ける。県内の代表メンバーに選ばれ、春の選抜高校野球大会の開会式で甲子園球場のバックスクリーンに立ってファンファーレを演奏する。トロンボーンを吹くことの快感を初体験。音大入学のため中断していたピアノを再開。
大阪音楽大学音楽学部器楽学科へ入学。トロンボーンを呉信一氏(現・京都芸大教授)に師事する。オーケストラ入団を自分の夢として憧れ始める。同大学卒業演奏会、並びにヤマハ新人演奏会に出演後、関西を中心に演奏活動を続けるもドイツ留学を決意。
1993年渡独。ヴュルツブルク音楽大学へ入学。Martin Göss教授に師事する。Nürnberger Symphoniker(ニュルンベルク交響楽団)に研修生として1年間在籍する。1996年ベルリン音楽大学ハンスアイスラー校に転校。Christhard Gössling教授(ベルリン・フィル首席奏者)に師事する。
在学中にBerliner Symphoniker(ベルリン交響楽団)を中心に客演を重ね、オーケストラ演奏の経験を積む。同大学でオーケストラ奏者としてのドイツ国家資格を取得・卒業後、専修科へ進学。
1999年ベルリン音大専修科卒業後、Hirchenbachにある南ヴェストファレン・フィルに客演契約で入団。
2000年エッセン・フィルハーモニー管弦楽団に首席奏者として入団、現在に至る。
エッセン・フィル入団後、デュッセルドルフのソフトボール大会の存在を知り日本を離れてから途絶えていた野球熱が再燃。Ratingenのソフトボールチームにも在籍中。 (2012年現在)
~お知らせ~
エッセン・フィルはAalto-Musiktheater(アールト歌劇場)を本拠地とするオーケストラで、公演のプログラムや内容、クオリティはドイツ国内外で近年非常に高い評価を受けております。オペラハウスに隣接するフィルハーモニーでも国内外より一流の演奏家やオーケストラのコンサートがお楽しみ頂けます。どうぞ一度エッセンに足をお運び下さり、美しい音楽と過ごすひと時をお楽しみ下さい。
ドイツのロルちゃんによる、中西さんの紹介ビデオ (161)